【Book】扉は閉ざされたまま/石持浅海

週末のうち1日は、風邪をひいていたので自宅でゆっくり。
すっかり「つん読」状態になっていた本を読んでいました。

ちなみに、「つん読」とは、「読もうと思って買ったけれども、つんだままの本」の意です。

まずは、石持 浅海のミステリー小説「扉は閉ざされたまま」。

ミステリー小説、定期的に読んでいた京極夏彦から遠のいて以来、ちょっとご無沙汰ぎみです。
年末に、同じく「つん読」だった、「葉桜の季節に君を想うということ」を読みました。
こちらは、タイトルが気に入って手にしたものの、読み終わってみて、想像したものと全く違って、ミステリーの結末よりも、そっちに驚いたのでした。。。

さて、「扉は閉ざされたまま」。

舞台は、成城のお屋敷街。

立派な洋館を改装した都会の中のペンションに、大学時代のサークル仲間が集います。
ペンションはオーナーの家庭の事情で休業しているため、他に客はいません。
泊まることになるのは、オーナーの弟であるサークルのメンバーを中心にした仲間と、メンバーの一人の妹の7名。
この機を狙って、事故死に見せかけた密室殺人を計画する人物が主人公です。

まず、殺人ありき。
トリックも全部明かされます。

さて、この事件の結末は?
犯人の完全犯罪は破られるのか?

という、ミステリーのよくある、

不可解な事件 →事件を解決する人物の登場 →見事解決!

とはちと違う流れの話です。
さくっと読めるので、文庫になってまた売れているのは納得。

まぁ、宮部みゆきの「火車」のように、もう一度読み返すかといえば、ちょっとですが。。。
このミステリーがすごい!2005年版国内編の2位だそうです。
ちなみに1位はこちらも映像化された「容疑者Xの献身」。あ、これも読んでますね。

この作品、WOWWOWでドラマ化もされているんですね。DVDにもすでになっているもよう。

1/26(月)深夜0:00 に193ch、2/19(木)午後0:30に191chで放送されるそうです。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/tobira/

しかし、テキストで読む限り、主人公とキーとなる女性の関係が違うようです。
サイトでは「恋人」って書いてあるけれども、原作ではデートらしきものはしたけれども、付き合うには至らなかったはずでは?
うーん、「恋人」にならなかった理由も、人物設定的にとっても重要だと思うのですが。。。

碓氷由佳を黒木メイサ、伏見亮輔を中村俊介が演じています。
私的にはイメージに近いのですが、設定が変わって由佳が例の独特の性格じゃなくなってたら面白くないだろうなぁ。。。

原作を読んだ上で、ドラマを見た人の感想を聞いてみたいですね。



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