「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」と来て、ようやく田口・白鳥コンビの3作目にたどり着きました。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。
今回の作品も、もうすぐ映画が公開になりますね。ジェネラル・ルージュこと速水教授は堺雅人さんが演じられるようで、彼が鬼神のように劇中でも机の上に立って叫ぶのかなぁってもうすっかり当てはめながら読了。
そしてこの予告編を見て驚いた!!! 映画と原作は、「ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)」こと速水の設定やドクターヘリの話はからむものの、殺人事件がからむ、全く違う話のようです。
原作は「業者との癒着」はあっても、「殺人事件」はないんですよね。さて、どんなストーリーになっているのでしょうか?
公式サイト
http://general-rouge.jp/
3月7日から公開されます。
映画のストーリーも気になります。
読み始めてから知ったのですが、原作では「ナイチンゲールの沈黙」のSIDE:Bというか、同じ時期に起きた出来事を描いているんですね。あいかわず、病院の政治的関係や、お役所との関係、そこに今度は法制度まで入ってきてまたややこしや~な感じになってます。途中、現代版:京極夏彦的会話かと思うような問答まであって、本当にこういう現場でいた方が書いた小説なだけに、「いやん、こんな仕事場・・・」と心の底から思いながら読んでいました。
ラストはちょっと懐かしの大映ドラマちっくなところもあったりして、そこはちょっといただけず。
とはいえ、続く4作目「イノセントゲリラの祝祭」の前に、「ガリレオ」の新作に手をつけねば・・・
※2月23日22時追記
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水が若かりしころのお話が載った新刊が出ていました。
ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
ああ、別に読まなきゃいけない本をたくさん抱えていたので、購入は断念、無念。
内容は出版社のHPによると、以下の感じで、どうやら小説+エッセイ+キャラ本のようですね。
その新人外科医は、なぜ将軍となりえたのか―
東城大付属病院・救命救急センター部長
速水晃一の若き日を描いた
最強の医療エンターテイメント!
映画化&ドラマ化もされた320万部突破のベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の、大人気<田口・白鳥シリーズ>最新刊が登場です。本作は、シリーズ第3弾『ジェネラル・ルージュの凱旋』の原点である中編小説『ジェネラル・ルージュの伝説』と、海堂ワールドを網羅した「海堂尊ワールドのすべて」のふたつから成り立っています。救命救急センター部長・速水が「将軍」と呼ばれるきっかけとなった事件が描かれた小説と、海堂尊の日々を綴ったエッセイや、創作の秘密を惜しみなく明かした自作解説を収録。すべてこの本のための書き下ろしです。さらに、広がり続ける「海堂尊ワールド」を徹底解剖した、登場人物一覧&関係図&年表&用語解説&医療事典付き。ファン必読です。
コミックも出てるのね。