こんな可愛らしい写真も残っているほど、子供の頃からショコラ好きだったフランソワ・プラリュさん。
彼が飽くなき挑戦を続けた結晶であるショコラを日本で日常的に手に入るようになったのは、実は昨年秋から。
9月の銀座三越に続き、今年3月には二子玉川の東急フードショーにも日本国内2号店店がオープンし、ファンを増やし続けています。
こちらのショコラは、上段左から産地別のシリーズで「Vanuatu(バヌアツ)」「Chuao(チュアオ)」「Madagascar(マダガスカル)」。
下段が10月末発売予定の新商品「Florentin(フロランタン)」です。
マダガスカルは、ベリー系の味わいを感じるフルーティな風味のショコラ。
チュアオは、コーヒーのような味わいの幾重にも深みのあるショコラです。
ちなみに、チュアオはベネズエラ北東の海岸沿いにある、モーターボートを乗り継いでいくようなプランテーションで栽培されたカカオ豆を使用しています。このカカオは年間18トンしか収穫できない貴重な豆で、それを2~3社が奪い合うような状況なのだとか。
マダガスカルとチュアオは、それぞれの繊細な個性を堪能すべく、スパークリング、またはスティルウォーターでいただきました。
「バヌアツ」は、スモーキーで個性的な香りを放つショコラ。
その理由は、製法にあります。原料となるバヌアツ産のカカオ豆を乾燥させる際、ココナツで編んだ敷物の上で行うのです。そのため、ココナツの木の枝の香りや島が持つスモーキーな香りをカカオに取り込んでいるのだとか。
この席では、同じくスモーキーな味わいのあるアイラ島のモルトウイスキーとのマリアージュで饗されました。これがモルトのなかでもかなりの強者! でも、それにも負けない個性派のショコラなのです。
そして、新商品のフロランタン。
蜂蜜、アーモンド、ドライフルーツを組み合わせたフランスの伝統菓子にマダガスカル産のブラックチョコレートをコーティングしています。
こちらは、コーヒーと一緒に。
最後は、Craquant Marron(クラッカン マロン)。
まだ開発途中ということですが、マロンクリームをパイ生地の代わりにフォルテッシマで挟んだスペシャリテです。
一緒にいただいたInfusion de Cacao(カカオティー)は、10月末発売予定の、これまた新商品です。
カカオ豆を焙煎する際に出る周りの薄皮をお茶にしたもので、フランソワさんがベネズエラのカカオ園の近くの村で教わった飲み方なのだそう。
マグネシウムなどのカカオの成分はそのままふくみながらも、カロリーはゼロ。カフェインレスなので、遅い時間や妊婦の方でもいただけるお茶です。
そんなこんなで至福の時は終了。
また素敵なショコラをインディ・ジョーンズが運んでくれますように…
(※顔が疲れまくってて申し訳なし…この翌日からマカオ出張で追い込み中でした。でも幸せ♥)
フランソワ・プラリュ 公式サイト
http://www.chocolats-pralus.com/
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