独自調査による「2011女性トレンド総括15キーワード」を発表しました。
1.守り志向
女性誌のキャッチに「きれいめ仕上げ」や「ミニめスカート」など、言いき
らない言葉が増加傾向。ズバリこれ!とはっきり言うことを回避した言い回
しが続出したのは「嫌われたくない」という安全志向や、ネットでの炎上を
防ぐ危機管理志向の広がりも思わせる。
2.女子○○
「女子」がつくと新しいジャンルになる現象が定着。「居酒屋で女子会」
「女子スマホ」など「女子」が付くと、いきなり今風おしゃれなものに早変
わり。「女子」と付けることが、男性の領域やマイナーな領域をメジャー化
させる手法はますます増えている。
3.中年女子
何歳になっても「女子」「ガーリィ」と言ってもOK。多くのファッション誌
には若々しいファッション提案とともに、今まで見られなかったような薄毛・
白髪・尿漏れ・老眼の特集が目立つように。NHKで「美魔女」がとりあげら
れるなど、3,40代女性のパワーが注目を集めた。
4.運欲
「モノ」から「コト」へ、そして女性の最新の気持ちは「物欲」から「運欲」
へ・・・。パワスポ巡りをしなくても身近なところで運を探す気分に。デザイン
やブランドではなく「開運の助けになるかどうか」が、モノ選びの一つの指標
としてここ3年ぐらいで定着しつつある。
5.本命彼女
2007年前後の好景気の頃は「とにかくモテたい!」気分が主流だったのが、
今年の女性誌の言説分析では「好感度」「本命」「誰にでも愛される」
「好印象」「ほめられコーデ」「運命彼女」などのワードが増加。モテは、
「男モテ」「女モテ」とで完全に区別されるように。
6.インナービューティー
ランやバイクのブームが定番化、今年はトライアスロンもおしゃれ系の女子に
人気。また、グリーンスムージー(野菜ジュース)も話題となり、体内からの
健康を意識する傾向に。「命」のことを考える機会が増え、「生命力=健康
=美しい」という意識が根付いた。
→「酵素ドリンク」「炭酸美容」と、個人的にはコスメや美容の世界に化学式的な要素が増えてきているのを感じた年でした。
7.ガーリー・マタニティ
ギャルママムーブメントは一息つき、大人ガールママたちが増加。神田うの、
梨花、美香など「大人可愛い系」30代のタレントやモデルが次々と妊娠・
出産。モデルのキャリアに結婚、さらに赤ちゃん…と、相反するはずの要素を
全部取りする、今どき女子の理想像に。
8.新・母像
「子供がいるのはワタシの一部」という自然体が新しい母親像として女性の
支持を集める。「育メン」「イケダン」という夫や、元気な祖父母の存在、
育児関連のハード・ソフトの充実によって「子供がいたらできないこと」は
一昔前より劇的に減ったことも理由。
9.OJI(オジ)系・おしゃ系
春と秋にはOJI系ファッションが大ブレイク。すっぴん風メイクにレンズなし
の黒ぶちダテメガネ、フェルト帽などのおじさん系ファッションがおしゃれ
女子の支持を集めるように。30代向けファッション誌では「寅さん系」も
登場。ただし、本当のおじさんに見えないように配慮する、難易度が高い
おしゃれ。雑誌JJ発のおしゃPもメジャー化。
10.韓流
サブカルではなくメインカルチャーに。美容分野では、「盛りメイク」全盛の
日本に、「ベイグル」(ベビーフェイス+グラマラスボディ)の提案や、
カタツムリ・毒蛇などのゲテモノ成分もブームに。美容・食・エンタメという
韓流コンテンツの多さが、昔のヨン様ブームとは異なる。
→「ベイグル」の例は、KARAのニコル、スヨン。
11.毛活
ヘッドスパ系・育毛系など、女性のヘアマーケットが盛り上がる。ファッショ
ンやメイクは若作りでも、髪の艶のなさや薄さが目立つイタイ40代にならない
ために「髪のアンチエイジング」は注目分野。アラサー世代でギャル時代に髪
を傷めてきた女性は、危機感が強い。
12.なりたい顔ベスト3「ベビー顔・ペット顔・美肌顔」
昨年までは佐々木希や北川景子などのドール系が全盛。今年は、「宮崎あおい
や蒼井優系の少女顔」や「西野カナや梨花のふんわりメイク」(ベビー顔)、
「板野友美のような小動物系の顔」(ペット顔)、「綾瀬はるか・上野樹里
などの美肌女優」が女性誌表紙の常連に。
13.すっぴん偽装
「盛りメイク(つけま・アイプチ・カラコン・アイライン)が定番女の子に
とって、メイク後の顔が本当の自分顔で、すっぴんが別の顔という気分が
定番。すっぴんは隠すものではなく、ブログなどであえてプレゼンするものに
なり「すっぴん偽装」というテクニックも普及。
→すっぴんから劇的に変化する動画が話題を呼びましたね。
先のanan12月7日号「劇変メイク」でも誌面連動で一般読者がすっぴんからモテメイクに変化する様子を動画配信。
すっぴんと素顔が違うということがオープンになった年でした。
14.おしゃ系AKB
「どの雑誌を見ても平子理沙」という時代は終焉。その後で強いアイコンは
不在だが、「AKB」のおしゃれ担当は女性にも人気。「AKBは嫌いだけど、
××ちゃん(こじはる、板野友美、篠田麻里子など)は可愛いから好きか
も!?」という女性は多い。
15.海外ブロガー&ゴシップガール
モード誌だけではなく、OL雑誌やギャル誌でもアレクサ・チャンなどの海外
ブロガーが注目を集める。ブレイク・ライブリー主演の海外ドラマのゴシップ
ガールは、ファッションの教科書に。「ヘッドアクセサリーブーム」に火を
つける。
→アメリカの新作ドラマ、ほかもウォッチしていますが、これといったヒットはまだない感じです。
あえていうならば、「New Girl」のゾーイ・デシャネルでしょうか。

ちょっとダサかわな女の子が、男子たちとルームシェア。最近日本でも話題のルームシェアで展開するお話なので、日本上陸は(ドラマが続けば)早いのではないでしょうか。





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