【Book】ミステリーは具体的な評価は読まずに読み始めるべし!「贖罪の奏鳴曲」中山 七里

久々にミステリー小説を読了。

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贖罪の奏鳴曲/中山 七里

中山七里さんという作者に関する予備知識もゼロ、作品の内容についてもまったく知らない状態で読み始めました。批評やネタバレにぶつかりやすい昨今、こういう状況で読み始められることは幸せなのではないでしょうか。

なぜ読んだかというと、この本を最初に見た渋谷の書店で面出ししていて、なんか本の雰囲気がよかったから(笑)。あと、作者の名前を聞いても失礼ながら知らなかったので、「初めまして」の作家さんの本を読んでみたくなったからでした。

とくに、この作品の場合、絶対にAmazonの批評などは触れないほうがいいと思います。いや、ミステリー全般について、できればそうなのですが。

単純に、作品のよしあしでいうと、人によっては「あんまりだったよ」という言葉を見ただけで、読むことを止めてしまうかもしれません。でも、がっかりすることも、経験のひとつ。
それが嫌ならば、何か面白いものない?と友人に聞いてみましょう。それで面白くなっかったら、友人がなぜその作品を面白いと思ったのかを聞いて、自分の意見をぶつけてみる。

まずは、本を読んで、自分の意見を考える。ビジネス書を読むのもいいけれど、小説は人の感情をゆさぶる要素が強く組み込まれています。「本を月間20冊読んでます」なんていいながら、全部ビジネス書だって人は、それ読んでるけど、読んでないよ、といいたい。

で、この作品ですが

(続きは読みたくない人はここまでで)

まぁ、なんでこんなに素直に読んでほしいかというと

作者が某賞受賞者で、あっちが面白い

作者の過去作に似た流れがある

などなど、低評価が多いから。

まぁ、私もすごく面白いよ!とおすすめするかといえば。。。ですが、こういうミスリードもあるんだな、となんだかミステリー小説をもっと読みたくなったのは事実。

映像のドラマも素敵ですが、頭のなかで登場人物を想像し、その姿形を脳内で創造しながら読む小説は、また別の楽しさがあります。

とくにミステリーはただ流れに身をまかせるだけでなく、自分の推理も加わわるエンタテインメント。

ぜひ、ミステリー小説を、せめて3ヶ月に1度は読んでくだされ。

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