自分が生まれて初めて覚えた歌ってわかりますか?私は母親が大好きだったビートルズでした。
あまたある名曲の中でも、なぜか脳裏にくっきりと残っているのはビートルズのアニメのオープニング映像での「I FEEL FINE」。母によると背中におぶってテレビを観ていたそうで、頭のなかにはあのイントロのギターフレーズがくっきり。でもどの曲かわからず、アルバムを片っ端からレンタルしたもののわからず。赤版・青版でようやく判明したときのすっきり感といったら!
そんなわけでビートルズのおかげで洋楽にはまり、小5で「Every breath you take」のStingに惚れ、周囲の友達には秘密を抱える小学生ライフを送っておりました。
英国大使館にはお仕事も含めて何度もお呼ばれしておりますが、今回は完全に趣味爆発でお届けします!
今回行われたのは、ビートルズが武道館公演で来日してから50周年を機に、イギリスおよびビートルズの故郷であるリバプールへの旅のプロモーションのレセプション。英国アンバサダーのブロガーのほか、エアラインや旅行代理店の方などが招待されていました。
私はイギリスはロンドンのみ訪れたことがあるのですが、そのときももちろんビートルズのゆかりの地には訪問済み!
アビーロードスタジオの前の道路をアルバムジャケットの方向に渡り、ビートルズ最後のライブパフォーマンスとなった「GET BACK」をプレイした旧アップルスタジオのビルを探してサビル・ロウをさまよったり・・・。007もシャーロック・ホームズも大好きなため、ロンドンだけでも何日あっても足りない旅でした。
今回は英国の魅力についてのセミナーが行われると予告されていたのですが、そこで登壇したのが、この人!
ジョン・レノンの実妹であるジュリア・ベアードさん。
残念ながら邦訳されていないのですが、「John Lennon, My Brother」「Imagine This: Growing Up with My Brother John Lennon」という著書を出版していて、現在はCavern City Tours in Liverpoolのディレクターを担っています。
まさかの登場で、もう心の震えが止まりません!!!
顔立ちはジョンにとても似ていて、とくに先がとんがっていて長い鼻はジョンにそっくり!
兄ジョンは伯母であるミミ伯母さん宅で育てられたことは有名ですが、母ジュリアが与えた影響は大きかったようで、ジュリアさんはエルビス・プレスリーの大ファンで、いつも家の中ではプレスリーの曲がかかっていたとか。
ジュリアという名前で思い出さないわけがないのが、アルバム「THE BEATLES」(2枚組の通称ホワイトアルバム)に収録されている「Julia」。
母娘で同じ名前というのは珍しいですね。
ジュリアさんによるリバプールとビートルズゆかりの地の観光スポットなどの紹介ののち、なんと!来場者からの質問コーナーに。
こういうときって本当に手をあげる人がいないですよね・・・。まさか質問できるとは思っていなかったのだと思います。会場内でのビートルズ熱の高さにおいては負けない自信があったものの、突然のことで何を聞いたものかと思ったものの、せっかくなので1番に手を挙げて質問したのが
お兄さんとしてのジョンの大好きだったところを教えてください
でした。
「ジョンの本当に素晴らしいと思ったところは、前向きでもあり、ワイルドである部分も垣間見える彼なんだけど、非常に心の中が繊細でした。少年のようであり、ヤングスターであり、紳士でもあった。それが私が彼の一番好きなところです」
ってことで、やはり年が離れていて、父親違いの兄妹として少し遠い感じがありつつも、若くして他界したカリスマの兄を敬愛する答えでした。
いまちょうどポール・マッカートニーがこれまでに受けたインタビューから作られた回顧伝「ポール・マッカートニー 告白」を読んでいるのですが、どんな視点であれ、その時代を作り上げた人のことを観た言葉ってぐっときます。
ほかにもたくさん素敵なお話があったのですが、それはこれにて・・・
次に続きます!