昨年末に巻き起こったWELQに端を発した「DeNAのまとめサイト」問題。
私もこのブログを通じ、そのなかのWELQからMERYへの延焼にガソリンを投じた1人になったわけですが、現時点でもサイトの検証についての発表はなく、Googleで検索してもサイト自体表示されなくなっています。
(とはいえ、復活したときのためでしょうか、Instagramアカウントと、画像は残している模様)
私も現役の社員の知人もいるなか声をあげざるを得なかったのは、2014年の夏のperoriでの経営当初から画像を無断使用されまくっていたこと。そしてそんな会社を同じく画像を無断使用されたiemoと併せて50億ものお金を支払って購入し、変わらず画像を無断使用し続け、まとめて記事にする段階での取材にもまともな回答を出してこなかったまま同じビジネスモデルを拡大し続けたことにあります。
今回も、当初はMERYは閉鎖対象に入っていませんでした。
その方針に私は納得できなかったし、内部の漏れ伝わってくる情報だけでも会社として無断使用を推奨していると認識していました。それが明らかな投稿システムの画面があったため、証拠ではないけれど、「これは本当にいいの?」と問いたい思いでブログに書きました。
正直いって、すごく怖かったです。
アスキーで記事を書いたときにも脅しまがいの返信を出してきた企業もありましたし、個人名で訴えることに対して何か個人攻撃されたりするのかなと恐れてもいました。
(実際に私が位置情報を公開した状態でTwitterを書いているのを見た方が親切にご指摘してくれました。電車のなかからの投稿でしたが。。。もっと気をつけなくてはならないですね。)
アスキーで記事を書いた際のブログにも書きましたが、私はそもそも記事を書くつもりもなく、炎上させて自分が巻き込まれたときに対処ができないことを想定し、問い合わせ欄からの連絡を続けていました。DeNAなど社内に所属する知人がいたり、ライターとして広報部などの直通番号やメールアドレスを持っている場合でもです。
一個人、一人のネットでブログを書くユーザーとして無断使用の停止と、今後の対応をお願いしていたわけです。
私以外にもたくさんの人が削除依頼をしています。しかし、その声に耳を傾けないまま突っ走ってしまった結果、会社の存亡に関わる事態に陥っています。
2016年末の事態になる前に、なぜ止められなかったのでしょうか?
私の個人の訴えは、アスキーで記事にする前にどこまで届いていたのでしょうか?
記事になった時点でも考慮されなかったのでしょうか?
問い正したいことは山ほどあります。取材の予定がなければ、記者会見会場に行きたかった。
2015年秋から2016年末までのまとめサイト運営の該当期間に所属していない人が多いのですが、私が知るDeNAの黎明期に関わった人たちが作った「しっかりせい、DeNA」というサイトが立ち上げられました。
まだ初台にDeNAがあった頃、南部さんがあたふたしながらモバオクのサービス概要とシステム体験について説明していたのが、私が知るDeNAという会社でした。ここに投稿されている方の多くは、その頃に所属していた方たちだと思います。
この卒業生たちの想いのすべてが正しいとは私は思いません。でも、一読の価値はあるのでご紹介させていただきます。とはいえ、ざっと見たところ、まとめサイトに関わった人はいないようで、だからこそ実名でこんなところに書けるんだろうなと思うわけですが。
現社員の方からすると、会社員だから従わざるを得なかった、ベンチャー当初とは違う、など反論したいことも多々あるでしょう。
また、被害に遭ったものからすると、じゃああんたらはどうしてくれるの?という気持ちにもなります。遺伝子の「DNA」と同じ音を発する企業なのに、あんたらが思っている遺伝子は引き継がれてへんやないの。なんでこうなってもうたん?と。
(注:私はキレると大阪弁になります。人を強く非難する言葉って、標準語だとパンチが足りない気がしてしまうのでしょうか)
とりあえず、いまは第三者委員会の発表を待つしかないんでしょうか。