ミュベールのデザイナーが挑む「なかなかたどり着けない店 ここでしか買えない服」“M”に出逢う

知ってる町にある、知っている場所の、知らない入口。

今回私がたどり着いたのは、お祓いに訪れたこともある神田明神のなかにあるお店。

それは、焼餅でもなく、甘酒でもなく、なんと服を売っている。

 

深い深い階段をあきらめずに降りるべし。

本殿の右側を抜け、駐車場を右手にしながらひたすら進むと、現れる古いビル。闇夜にぽっかりとうかぶ地下からの明かりだけが唯一の存在感の入口に踏み入れ、「本当にここなの?」という思いを抱えつつ今度はただただ下る。

エレベーターもない古いビルの階段をひたすら降りていって先に存在しているのが、こちらの店舗「M」です。

 

MUVEIL(ミュベール)のデザイナーである中山路子さんが立ち上げたファッションブランド。

ミュベールといえば、ユナイテッドアローズなど全国の有名セレクトショップをはじめ、雑誌のオンラインショップなどでも引く手あまた。最近はパリでも展示会を開き、海外進出も果たしているレディースブランドです。

一方、こちらのお店「M]が開くのは、基本は週末のみで、平日はアポイント制。

 

さらに、お店の内容は服だけではありません。なんとこの日は、「M」のために買い付けてきたアンティークの食器が並んでいました。

バカラのグラスにワインを注いでみせてもらったり。

19世紀ころのシャンデリアのパーツ。

 

アンティークの食器を買い付けたのは、ATLASの飯村さん。それも、なんとこの商品をここで販売するのは12月16日・17日の2日間だけだっていうからびっくり!

そんなわけで、服の売り方へのこだわりも半端じゃない。

こちらが、今シーズンのアイテム。この日はプレスをはじめとする招待客のみのパーティだったので、あえて黒をメインにそろえたそうです。

商品は、ネット販売なし・卸もなし。一部、海外からのお話を受けるようですが、基本的にはここでしか買えない服たち。

ミュベールには青山に広い路面店もあるし、ギャラリースペースもあるから、POP UP SHOPもすぐにできちゃう。なのに、神田明神の奥のたどり着くのが大変な場所にお店を出す。

実際にたどりつき、その世界に触れるとリピーターも多いそうで、2シーズン目も決定。

この日は来春のアイテムを見せていただきました。

こちらのトルソーのトップス、Tシャツのように見えますが、厚手のコットン地を仕立てて、ストールのように長い裾が前まで長くなっているんです。布も、袋状に縫い合わされていて、しっかり体に添って美しいラインを描き出しています。

サイズは36と38。

ああ、この一そろいで欲しい!うずうず・・・

ちなみに、「M」には春夏・秋冬タイミングで新商品は登場しますが、セールをしないので商品は在庫がある限りは売り続けます。ほれ込んだ服をまた買うこともできる、そんなファッションブランド、素敵ですね。

さらに、この2日間は福岡のワインとスイーツのお店「tsumons」さんのスペシャルなセットも購入できます。

赤はホットの赤ワイン、白はホットの白ワインに入れるスパイスやハーブと、それに合うおつまみやお菓子がセットになっています。3500円ですって。

パーティに伺ったのが遅い時間だったので残り2品だったのですが・・・うまーい!福岡に行ったら絶対お店にいかねば。

 

 

M
住所:東京都千代田区外神田2-16-2 千代田中央ビル302号室
※アポイント制
080-3502-5801

 



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