シャネルの展示など、有料・無料ともに最近活発に行われていますが、こちらは日本にようやく!というディオール。
いまはブランド名がクリスチャン・ディオールからディオールとなっていますが、創設者のクリスチャン・ディオールの元ではのちに自身のブランドを立ち上げるイブ・サンローランなど、フランスの現代ファッション史において欠かすことのできない歴史をもついまでは貴重なオートクチュールラインを持つブランド。
ディオールの創業70周年を記念して開催された「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展は、2017年7月5日から2018年1月7日の期間まずはパリ装飾芸術美術館で開催され、大成功に終わりました。その後、ロンドン、ニューヨークと世界を巡回し、ついに2022年12月21日から東京都現代美術館で開催が決定。今回その内容が発表されました。
本展はディオールと日本との真摯かつ貴重な絆を称える特別な展覧会と位置づけられています。
OMAのパートナーである建築家、重松象平氏が日本文化へのオマージュとしてデザインした新しい空間演出に導かれ、フロランス・ミュラー氏のキュレーションにより再考案されたこの回顧展。創設者クリスチャン・ディオールが影響を受けた芸術から、彼の庭園に対する愛、豪華な舞踏会の魔法、ディオールのコレクションに最初から影響を与えていた日本の豊かな創造性への魅力など、素晴らしい発見を伴う75年を超える情熱にスポットが当てられています。ユニークなコラボレーションと相互への賞賛によって結ばれたこの揺るぎない友情は、ほとんどが初公開となる貴重なアーカイブ資料によって映し出されます。
「ニュールック」の永遠の象徴である「バー」スーツをはじめとした、過去から現在までのアクセサリーやオートクチュール モデルの数々。クリスチャン・ディオール、そしてイヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、そして現在のオートクチュールを率いるマリア・グラツィア・キウリといった後継者である歴代のクリエイティブ ディレクターたちが考案した作品のひとつひとつが公開されています。
本展では、東京都現代美術館が所蔵する貴重な作品や、日本人写真家・高木由利子氏が本展およびポスターのために撮り下ろした写真など、魅力的な作品が展示されます。
また、クリスチャン・ディオールの先見性を受け継ぎ、「ディオール レディ アート」や、「レディ ディオール アズ シーン バイ」などで再解釈されたバッグ「レディ ディオール」、「ミス ディオール」、「ジャドール」といった、フレグランスの世界など、ディオールの歴史と絶え間ない創意工夫の賜物である、斬新なアイコンも展示されます。
以下は、Instaglamでの投稿で見つけた各国での展示の様子です。
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Press Release from Dior
Following its success at the Musée des Arts Décoratifs in Paris, and after having traveled the world from London to New York1, the exhibition Christian Dior: Designer of Dreams will be presented at the emblematic Museum of Contemporary Art Tokyo, starting December 21, 2022; an exceptional event that celebrates the sincere, singular ties between Dior and Japan.
Paced by a new scenographic narrative designed – as a tribute to Japanese culture – by architect
Shohei Shigematsu2, Partner of OMA, this retrospective, which is being reinvented under the curatorship of Florence Müller, spotlights more than seventy-five years of bold passion, punctuated by wonderful discoveries:
from the artistic influences of the founding couturier to his love of gardens, from the sumptuous magic of balls to his fascination with the creative richness of Japan, which inspired Dior’s collections from the outset.
This unwavering friendship, consolidated by unique collaborations and mutual admiration, is reflected by precious archival documents, most of which have never been shown to the public.
Unveiled one by one are accessories and haute couture models from the past to the present, dreamed up by Christian Dior – including the quintessential Bar suit, an eternal emblem of the New Look – and by the various Artistic Directors who have succeeded him: Yves Saint Laurent, Marc Bohan, Gianfranco Ferré,
John Galliano, Raf Simons and Maria Grazia Chiuri. Visitors will be able to discover a selection of captivating, prestigious works from the MOT’s collection, as well as pictures by Japanese photographer
Yuriko Takagi3 specially created for this exhibition and for its poster. Perpetuating the visionary spirit of Christian Dior, innovative icons are also exhibited, such as the Lady Dior bag reinterpreted in the Dior Lady Art and Lady Dior As Seen By projects, along with the worlds of Miss Dior and J’adore perfumes, novel reflections of the history and continual inventiveness of the House.
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
会期:2022年12月21日(水)~2023年5月28日(日)
休館日:月曜日(1月2日、1月9日は開館)、12月28日-1
開館時間:10:00 – 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F / 地下2F
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
特別協力 : クリスチャン ディオール クチュール
DIOR.COM 特設ページ https://bit.ly/
東京都現代美術館 050-5541-8600(ハローダイヤル / 9:00-20:00 年中無休)/ 03-5245-4111(代表)