この連載も気が付けば、2年を超え、通算で26人の方にお話を伺いました。
人選から担当しているのですが、月1回の担当で、残りの3回は別のライターの方。
その人たちがどんな人を取材しているのか、どんな「こだわりのグッズ」「こだわりの話」を聞いているのか。
それを踏まえて、次にどんな方に出ていただくのかを、業界のバランスや、そこからトップランナー、達人と呼べる人を選ぶため、毎回苦慮しています。もちろん、読み物としても面白くなるように考えます。
おまけに、毎回グッズについてもこれまでに出たものにならないようになど、いろいろ調整しているので、取材相手が決まってからも、調整の嵐です。
でも、結果読者の方はもちろん、登場した方からも「取材を受けてよかった」と言っていただけると、本当に幸せな気持ちになります。
この大切な連載を新年1つめの記事としてご紹介できる2014年。今年も面白い読み物をお届けできるよう、日々精進してまいります。
レコーディングエンジニア、シェフ、漆器の塗師、建築家・デザイナー、江戸小紋染職人、ボイストレーナー、ドキュメンタリー映画監督、ホテル総支配人、放送作家、芸能マネージャー、ボクシングジムオーナー、ファッションディレクター、パーツモデル・・・
そして今回は、キュレーター。
完全に自分の趣味のジャンル、アートです。
私は仕事にはしていませんが、実は旅行ではほぼ必ず現地の美術館には訪れる程度にはアート好きです。同じ作品でも、テーマや切り口が変わると、違う表情が見えてきます。
何を展示するのか、どんな切り口にするのか、ざっくりいうとアートの通訳的存在がキュレーターです。
私の大好きな美術館の一つ、金沢21世紀美術館に携わった長谷川祐子さん。その展示室構成のために行ったことと、その道具について伺っています。
短いインタビュー時間でしたが、至福の時間でした・・・。憧れすぎて、心臓が飛び出そうでしたが。
ジャンルは違えど、まだ世に出ないものを見つけるために費やすエネルギー。人との関わり方。
原稿の文字数に限りがあるため、入れ込めなかったお話がたくさんありました。また別の機会にこれを世に出すお仕事ができるよう、考えてみたいと思っています。
長谷川さんは著作もいくつかありますが、1冊目としての私のおすすめは「キュレーション 知と感性を揺さぶる力 (集英社新書)」。
キュレーターとは?というお仕事については、この本がよくわかると思います。
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スプツニ子さんの新刊にも、長谷川さんとの出会いで世に出た話が出てきます。