雑誌業界低迷のなか、付録ビジネスモデルなしでも売れている月刊誌「VERY」。
そのキャッチコピーは
「基盤がある女性は、強く優しく美しい」
なんですって。
ここでいう基盤とは、結婚していて、旦那様やかわいい子供がいることを指すようです。
残念ながらそういう意味では基盤のない当方、きたもとゆうこ。
しかし、「基盤のある女」ではありませんが「基板をはずせる女」になりました。
いや、強制的に、なったわけです。
■パソコンの分解は「プラモデルより簡単」から
それは急激に寒くなった秋の日のこと。取材画像のバックアップ中に突如パソコンがダウン。
急遽ネットで探したパソコン修理店に持ち込んだものの、パソコンのデータを取り出すのには費用も時間もかかる・・・
ちなみに、新宿の修理専門店では
・外付けHDDドライブ持ち込み+データのバックアップ=約2万円前後
ただし、パソコンを預かりのうえで、日数は中3日必要。
新しいパソコンというさらなる出費に、データ復旧費用&時間・・・。
そんなときに天の声が響きわたったのございます。
天使様こと、Eサマと待ち合わせしたのは池袋のビックカメラパソコン館。
彼女の提案で、そこで必要なものを購入し、ネットカフェにてパソコンの裏ブタを開き、直接データにアクセスするという挑戦をすることに・・・。
大変心強いことにE様は職業上経験があり、持参された道具一式で立ち向かう姿を見守るのみです。
私も実はパソコン誌の編集者歴がちょびっとだけあってハードディスクがなんぞやぐらいは知っているレベルなのですが、ただひたすら見守るのみ・・・。
ちなみに、E様の基板開けデビューは会社の先輩からの「プラモデルより簡単だから」という言葉からだったそうです。
■mSATAってなあに?
さて、ここで1つ問題が。当初購入したものではどうやらサイズが合わないらしく、さらに中にいれるものが必要だとか。
デジカメのメディアでいうと、SDカードだと思っていたのにmicroSDカードだったので大きさの互換性をフォローするものを追加購入すべしってことのようです。
まずはネカフェでEさんが唱える呪文を検索し、必要なものを調べます。mSATAっていうんだって。
買ったのは
内蔵用HDDをUSB2.0接続にできるためにする「HDDをUSB SATA&IDE-USB2.0変換アダプタケーブル UD-500SA」
「センチュリー mSATA-SSD to 2.5″SATA変換アダプター 「裸族のインナー for mSATA」 CRIN25MS」。
「裸族のインナー」・・・すごいネーミングです。
そして、普通のドライバーよりもさらに特殊なサイズの精密ドライバーも購入。パソコンの種類にもよるのですが、私が所有しているものでは一般的なドライバーではまだ大きく。
ドライバーのサイズを確認できるよう、パッケージから先が出ている配慮がすてき! ビックカメラ池袋パソコン館、なんでも揃っていました。
なんども必要なものを買いに走るたびに、ちゃんとあるビックカメラ・・・。これからもよろしくお願いいたします。
■自分の「基板」と初対面
さて、こちらが私のパソコンのなかの記憶媒体です。基盤と呼ばれる部分から取り外し、別のパソコンからでもデータにアクセスできるようにしたのがこの状態。パソコンはLenovoのIdeaPad Yoga13というモデルです。
ここまでどすんと故障してデータ復旧ができなくなったのは初めてでしたが、もともとHDDの容量が少なめだったのでこまめにバックアップは取っておりました。
執筆もクラウド上に置いているので(そもそも私の書く記事にそこまで機密情報はないです)、問題だったのは撮影データのみ。なんとかデータは取り出し、無事に原稿も納品できました。
かかった費用も、当初の2万円から、機器の購入なども含めて6000円ぐらいで納めることができました。いきなり1人でのチャレンジは大変だと思いますが、できない作業ではないですね。
ちなみにパソコンの故障はE様によれば電源部分の破損のようで、ヤフオクなどでパーツを取り寄せれば復活する可能性はあるそうです。それはいいかな・・・。
願わくば、この技術を何度も活用しなくてもいいように、平穏に新しいパソコンでは過ごしたいものです・・・。