日本の冬のセールが年明け1月だったのはもう昔の話。
いつの間にか欧米同様の12月半ばからになり、さらに導入が始まっているのが11月のブラックフライデー。まぁ海外のファストファッションも全国にあるし、Amazonなど欧米のオンラインストアもあるし、世界同時セールをするのならば日本も大きな商戦に乗っかるのはさもありなん。
しかし、そんな消費の波に反旗をかかげるブランドがあります。
その名は、フライターグ。
ブラックフライデーは「行き過ぎた割引戦争」とし、FREITAGの「資源を大切に使う」という価値観とは相容れないこと。そこで今年のブラックフライデーである2024年11月29日に再び、FREITAGの全店舗とオンラインストアの販売を止めることを発表しました。チューリッヒ、アムステルダムから東京に至るまでのFREITAGの世界各国の全30店舗です。
一方で、ストアを訪問する人に対し、日本国内の大阪、渋谷、銀座、京都のFREITAGストアでは午後5時からオープン。消費する代わりに、もう使わなくなったFREITAG製品を新しい中古のお気に入りと交換したい人のための「スワップフライデー」を開催することを発表しました。
そのモットーは「一杯飲んで、あなたのバッグを持ってきて、そして誰かのバッグを持って帰りましょう」。
FREITAGバッグは丈夫かつ優雅に経年変化するバッグです。そのため、長年にわたって忠実な日常のパートナーとして活躍するだけでなく、ニーズや好みが変わったときには、簡単に別のモデルに乗り換えたり、譲り受けたりすることもできます。これを推進するため、チューリッヒに本拠地を置くFREITAGは2019年から、FREITAGバッグのオーナーにデジタル交換プラットフォームS.W.A.P.(Shopping Without Any Payment)を提供し、そして今、このコンセプトを現実世界のブラックフライデーに持ち込もうとしています。
11月29日、FREITAGの20店舗では、もう使わなくなったバッグと «新しい» 中古のお気に入りとを交換する機会を提供します。参加店舗は、現地時間午後5時にオープンします。もし手持ちのFREITAGバッグに飽きてしまっていたら、その商品を持って、別のユニークな商品を出品している相手を探しましょう。マッチングが成立すれば、それぞれのバッグを交換します。こうして、お金をかけずに新しいお気に入りの一点物を手に入れることができるのです。
FREITAGはこうした活動を通し、未来は 資源の節約や耐久性のある製品作りだけでなく、循環型の消費形態にもかかっていることを示しています。つまり、買うのではなく交換し、捨てるのではなく譲り渡すといったことです。