風邪がまたぶりかえし。
みなさん、うがい&手洗いは本当に重要です!
とはいえ、仕事はあるわけで、打ち合わせへの移動&待ち時間に読み始めたのがこれ
悪意 (講談社文庫)
文庫は、荷物の多い日でも負担にならないのでよいのですが、ミステリーだと続きが気になって大変だとういうデメリットも・・・。まだ読み始めで打ち合わせだったので、よかった×2。
前回読んだ「扉は閉ざされたまま」は、冒頭から犯人が明かされていましたが、この作品でも比較的早く犯人は判明します。しかし、その動機が明かされない。
真の動機の解明が本作のキー。
よく2時間サスペンスドラマだと、終了の15分ぐらい前に
断崖絶壁
とか
風吹きすさぶ立ち入り禁止のビルの屋上
などの通常ではなかなかないシチュエーションで、犯人の殺害にいたる独白が始まります。
ドラマの場合、それはほぼ真実で、それできれいさっぱり事件のなぞは解き明かされ、エンディングになるわけですが
この作品では、文庫本で359ページあるうちの、89ページから刑事による犯人への追及が始まってしまうのです。
犯人も、犯行方法も、早々に判明してしまうミステリー。
残されたのは、「なぜ、犯人は被害者を殺害したのか?」という理由の部分。
この小説は、その「なぜ」にトリックがあるんですね。
いやー、やられた、面白かった!
これも、ドラマ化されているんですね。
東野圭吾ミステリー「悪意」(2001年11月19日〜12月17日放送)
http://www.nhk.or.jp/drama/archives/akui/
西原甲子男:間寛平
野々口修:佐々木蔵之介
牧村京子:岩崎ひろみ
日高理恵:床嶋佳子
日高邦彦:宅麻伸
日高初美:純名里沙
瀬田班長:花紀京
辻本平吉:夢路いとし
刑事の設定が、加賀恭一郎から西原甲子男へと、一気に高齢化して、コロンボ路線で映像化したようです。