2030年竣工!東京建物が参画する東京駅から京橋まで地下でつながる都市再開発「京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業」が本格始動

建物の老朽化、街の再生、インフラの整備、耐震化推進などなど、建物のスクラップ&ビルドは災害の多い島国日本において避けては通れないものになっています。悲しいけど。

ここ2年は東京駅近辺のオープンが続いていますが、そこから日本橋エリアにつながる再開発は東京ミッドタウン八重洲の地下にあるバスターミナル「バスタ東京八重洲(バスターミナル東京八重洲)」の2027年完成予定など、すでに発表されていますが、それに続く計画が発表されました。

●京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業

2017年に再開発準備組合を設立、2023年1月の都市計画決定を経て、東京都知事より組合設立の認可を受け「京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合が設立されました。

計画イメージ。

 

参画事業者の東京建物から発表された整備指針は以下の通り。

● 本事業の整備方針・主な特徴

1. 京橋エリアの広域的な回遊性強化に資する都市基盤の整備

・ 京橋駅と接続する地下歩行者通路と地下駅前広場を整備し、東京駅から京橋駅に至る地下歩行者ネットワークを拡充。
・ 東京高速道路(KK線)を歩行者中心の公共的空間へと再生する「Tokyo Sky Corridor」とつながる接続空間や縦動線との連続性に配慮した開放的な屋内広場等を整備することにより、Tokyo Sky Corridorへと人々を引き込む空間を整備。
・ 西京橋ビル・東京橋ビル・新京橋ビルの上部空間を緑豊かな歩行者空間に転換し、地上とTokyo Sky Corridorをつなぐ縦動線の整備に協力。

2. 京橋エリアのにぎわい創出を支える都市機能の導入

・ アート・ものづくり文化に関する発信機能と育成・交流機能を有する施設を整備し、若手アーティストの作品を発信するなど、発信機能と育成交流機能を一体的に運営。
・ 外国人観光客やビジネスワーカーの需要を満たすサービス水準の高い付帯施設を持つ、国際水準の宿泊施設を整備。

3. 防災対応力強化と環境負荷低減

・ 災害発生時における帰宅困難者の一時滞在のスペースおよび防災備蓄倉庫を整備。
・ 災害時の安定的なエネルギー供給を行うため、自立・分散型エネルギーシステムとしてコージェネレーションシステムと非常用発電機を整備。

こちらの建物は地下4階地上35階/約180m、用途は事務所、ホテル、店舗、駐車場などを予定。

工期は2026年度着工、2030年度竣工の計画です。

NYのスカイラインのように高速道路跡(東京高速道路KK線)を歩ける場所にするTokyo Sky Corridorとともに、ビル間の移動を楽しめるようになればいいなぁ。



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