“ラグジュアリー”ファッションの欲望@京都国立近代美術館

京都市内放浪レポートその1。

岡崎の京都国立近代美術館で明日まで開催中の「“ラグジュアリー”ファッションの欲望」へ。

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京都では明日の日曜日までですが、この展覧会は東京の東京都現代美術館に場所を移して、10月より再び見ることができます。未見の方はぜひ。
上記のメインビジュアルに使われているのは、バレンシアガの08S/Sのドレス。オートクチュールではないけれども、受注生産だったという非常に手の込んだ一着。

4つのセクションごとにファッションを社会の動きとともにどう変わっていったのか?という観点から提示していて、

<セクション1>
着飾ることは自分の力を示すこと
このテーマは、パスカルの言葉から引用されています。
ファッションがその政治力や経済力を示すものだった時代に、どのあたりから読み解けるのかという説明が1着1着についています。衣装と説明がちょっと離れたところにあるので、行ったりきたりしながら読まなきゃいけないのがちょっと面倒くさかったけど・・・

<セクション2>
削ぎ落とすことは飾ること
セクション1にも登場したシャネルの「ラグジュアリー」の解釈を変えたファッション改革や、バレンシアガの着て美しい1着についての考察など。ヴィオネやポール・ポワレなどの衣装も展示されています。

<セクション3>
冒険する精神
その服を着ること自体が冒険だという視点から、コムデギャルソンの川久保玲の作品をフィーチャー。
右側にカメラマンの畠山直哉氏による平面での写真、左側にマネキンが着た「着用状態」での洋服。平面だけではどうやって着るのかもわからない状態なものもあるなど、洋服というよりもアートを着るようなものもあります。
私はギャルソンに手を出したことがないので、とても新鮮でした。

<セクション4>
ひとつだけの服
マルタン・マルジェラの「アーティザナル(手仕事による)」ラインを取り上げたコーナー。
それぞれの制作時間がついていて、時間の価値も提示しているのだとか。

ファッション好きの方はぜひ。
シャネルのビンテージドレスは感涙モノですわよ。

常設展と、同じ4階で行われていた都築響一新収作品展「都築響一 着倒れ方丈記」へ。
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階段から見た外の様子。
平安神宮への参道にあたるからか、どでかい鳥居が作られています。
私はどうも平安神宮は苦手で。。。なんだかテーマパークっぽいんですよね。新しすぎるからかもしれません。

「“ラグジュアリー”ファッションの欲望」
東京都現代美術館
2009年10月31日(土)〜2010年1月17日(日)
http://www.kci.or.jp/exhibitions/luxury/



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