ヒットの芽:障害を持つ若手俳優、柳浩太郎さんの自伝本が人気

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障害を持つ若手俳優、柳浩太郎さんの自伝本が人気
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http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100827/1032770/?ST=hitken

タレント本って大抵なにかあった直後の「告白本」として出版されるのが99%。
メディアに名前たくさん出ていて、その本人がまるごと語りつくすわけですから
「売れるタイミング」で出版するのが業界のセオリーとなるのは当然です。

それだけに、7年経ったいま、出そうという本人の気持ちと
7年経った彼の本を出す決断をした編集者さん、出版社の意図が非常に気になり、記事にしました。

本を読了して思ったこと。
はっきりいって、彼の語り口はイマドキの子だし、軽いです。

でも、だからこそ、彼が軽く語る重い事実が彼の同世代には同じ目線で伝わり、ヒットしているのではないでしょうか。
一瞬の事故で「当たり前のこと」を奪われ、その「当たり前のこと」をするために苦手な「努力」を求められることのつらさ。
チャラくなんとなく生きてきた彼が語る、当たり前のことの素晴らしさ。

「自販機にコインを入れることはできるけれども、お札をいれられない」

7年の年月を経て、いまの自分がまだ障害を持っていること。
17年間生きてきて当たり前にできていたことが、いまだにできない事実をぽろり、ぽろりと告白してきます。

すごく文字も大きいし、行間もあるので、さくっと読めます。
本を読み慣れている人からすると、もの足りない内容かもしれません。
しかし、脳にも障害を負った彼がぶつけたこの量も含めて、彼の「今」なのです。

彼と同世代、もっと下の人には等身大の「障害者」の言葉は衝撃的かもしれません。

さらに重版がかかっているようで、書店でちょっと見つけにくくなっているようです



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