映画『Steve Jobs』です。
※これはアメリカ版のポスターです。日本版は違います。個人的にはこっちのほうが好き・・・
いわずと知れたアップルコンピュータ(現・アップル)の創設者で、数々の革命的なデジタルデバイスを世に送り出し、3年前に惜しまれながらこの世を去ったスティーブ・ジョブズ。
彼の生涯を映画化って早いなーと思ったものの、先出しの主演俳優、アシュトン・カッチャーの激似っぷりで超期待しておりました。
残念・・・
とっても残念です。
映画としてですが、基本的な「スティーブ・ジョブズ」伝を知らないと、全然面白くないし、わからないでしょう。
娘リサとのくだりは、超厚く描く部分もあれば、え、それでOK?と流してみたり。
脚本にとっても問題があると思います。まぁ、日本では同じ配給会社から同時期に公開される『ダイアナ』の主人公ダイアナ妃が亡くなってから20年が経過するのに対し、ジョブズはわずか3年。
本人の姿を知っていて、フィクションの要素はなく、事実に基づいて創作なしで(と思う)作ると、まあ仕方ないのでしょうが・・・最後「え、終わり??」ってなんか消化不良で終わってしまいました。
ただし、見所はあり。
やはり、コンピュータの歴史を飾った数々のコンピュータでしょう。
一応数年とはいえ、元パソコン誌編集者なので、「あれは、iMacのボンダイブルーだな」とか「iMacでたあと、周辺機器のプリンターとかもみんなカバーがお揃いのスケルトンモデルが流行ったな」と自分史を思い出しておりました。
私ごときでこうなのだから、元コンピュータ少年・少女たちは、劇中に登場する数々の「汎用機」たちにムネアツとなるのではないでしょうか。
私も、ワープロの書院のあとは、Macのパフォーマだったな・・・
アタリの社内などはアタリがらみの映像作品はけっこうあるので珍しくないでしょうが、コンピュータフェアにならぶものとか、スローで確認して説明を付けてほしい。
パンフレットはまだ製作途中ということで、いただいた資料は人物像ばかりでしたが、コンピュータの歴史もぜひ欲しいところ。
昔、日経コンピュータで年表を作ったとき、死にそうでしたが(笑)
ちなみに、ロール紙にプログラムを打ち出す様子はなかったです。
スティーブ・ジョブズ
TOHOシネマズ、日劇ほか 全国ロードショー
http://jobs.gaga.ne.jp/