そもそも平等院の成り立ちは権勢を誇ったことで知られる貴族・藤原道長の別荘で、それを息子である関白藤原頼通が寺院に改め再建したのが1052年のこと。
その際、頼通はここを阿弥陀如来の住まいとし、巨大な阿弥陀如来像を安置するためのお堂を建設。それが、10円玉の表に描かれている平等院鳳凰堂です。
当時と同じ顔料の朱色で彩色され、工事の囲いも取り払われたいまは、絶好の拝観タイミング。
平等院鳳凰堂の内部への拝観には、別途「平等院鳳凰堂内部拝観券」(300円)の購入が必要です。
でもこれをケチってはいけません。
中に入らずに帰るのは、海外旅行に行っておいて現地の空港だけで強制送還されるようなものです。
しかし、この拝観にはルールがあります。一度に入れる人数が決まっているため、このチケットをまず入手すること。
チケットは、表門から入って右側の東屋にて。私の場合は1時間半後の時間でした。
その待ち時間の間に、最勝院や展示品やCGによる説明が見られる鳳翔館で時間をつぶしましょう。鳳翔館にはミュージアムグッズのようなコーナーになっていて、鳳凰や阿弥陀様をモチーフにしたものや、お守りやお札が販売されています。お守りは、先の鳳凰堂拝観のチケットを売っている東屋でも購入できます。
鳳凰堂の内部は撮影不可だったので、外からの様子をば。
写真、傾いてますね・・・。
正面の戸の上のところがまあるくあけられていて、そこからお顔を垣間見ることはできます。説明の担当者の方によるとベスト撮影ポイントは柳のところらしいのですが、これがなかなか難しい・・・
平等院は位置づけとしては寺院ですが、どこの宗派にも属していないって知っていました?
同じ敷地内にある天台宗系の最勝院と浄土宗の浄土院で管理されています。これまた特殊事例ですね。
鳳凰堂では阿弥陀像の後ろに楽器を弾いたり舞を踊ったりする「雲中供養菩薩像」が52体いるのですが、うち26体はダミーで、本物は鳳翔館にて間近で見ることができます。でも、これがいいことなのかどうか・・・全部中に置いたほうが、本来の意味を成すと思うのですが。
これは、「雲中供養菩薩像」トランプ500円なり。買わなかったけどね。
2014年に出会ったすべての人、出来事に感謝を。