和食から鉄板焼きまで漆器は幅広く人気! プロが頼りにする漆器専門店「田中漆器店」

大阪ならば道具屋筋、東京ならばかっぱ橋商店街。それは飲食店をオープンする際にプロが食器や道具を一気にそろえることができる専門店が軒を連ねる場所。

最近は「ネットでまとめて揃えます」っていうサービスも増えていますが、やはり持ったときの質感・重さを感じてみないと、食器の使い勝手や良し悪しはわからないもの。

 

そんなわけで、実は長年お付き合いのあるはるちゃんの実家である、田中漆器店に遊びにいってきました。

真ん中の4階建てのタイル貼りの建物が田中漆器店の建物です。自社ビル!

お出迎えしてくれたのは、田中漆器店のはるちゃんと、お母さん。はるちゃんとは最初に会ってからはもう15年以上でしょうか…

 

時が止まったレベルでスリムなのは、お母さんの遺伝子も大きいと見た。そして、写真見て気づいたけど、お父さんもちらっと写っていました(笑)。

 

田中漆器店のお客様は和食店を開業しようとする方がまず多いのですが、小売りも行っているので個人客も多いそうです。

ただ、漆器は見た目の質感や持った感じなど、ネット販売だと味わいが伝わりづらいため、通販は行っていません。

昨今は食洗器で洗えるものなど、プラスチック製のものも増えているそうで、意外な著名人の方が好んで買われていくんだとか。

店内のガラスケースのなかが、木の器に塗りをしたものが並んでいるコーナーです。

店舗の入り口付近にはプラスチックの塗り風のものが並んでいるのと、一部特価品のコーナーもあって、幾重にも塗られた本物の漆塗りの器が1000円前後で買えちゃうコーナーもあります。そういうものは6客揃えて、というのは難しいけれど、自宅で使うのにはちょうどいいですよね。私も1つ購入しました。

 

 

最近の傾向で増えているのが、寿司店、高級ステーキ店でのご利用だそうです。

 

普段、レストラン記事を書いていても思うのですが、1回のコースが2万円以上、リッチに3万や5万というお店を耳にするようになりました。高級ホテルの最上級コースというわけではなくて、です。お寿司だと、有名店から独立した方のお店が3万円とかざら。日本は外食の単価が先進国のなかでは安いほうなので、オリンピックが決まったあたりからそのクラスの価格に挑戦する店舗が増えてきたのです。

残念ながら現在はちょっと厳しい状況ですが…。

漆器はほかにも、鉄板焼きの店舗でステーキを漆の器にのせて提供するというところも増えているそうです。

 

そんなわけで、職人さんの提案で、漆でも変わった形のものや、内側がシルバーやゴールドなど、少し違った趣があるものが登場しています。

 

 

田中漆器店の店頭で吟味していると「あれ?これどこかで見覚えが…」

なんて器があるかもしれません。

 

 

さて、ここで大阪人としては外せない質問をぶつけましたよ。

 

すごくいいやつはどれ?

(もちろん、自分は買わないけど、見たいねん)

 

はるちゃんがピックアップしてくれたのは、石川県の山中塗の器。

 

 

うぉおおお…たたずまい、オーラが違います!

 

山中塗の佐竹辰五郎商店さんによるもので、こちらはええええええええ!っと思う御方が愛用されているようです。同じもので食すれば、私のQOLは魂のレベルから「ちゃんとしなきゃ」と反省して、ぐぐっとあがりそう…。

 

漆は塗りなおしもお願いできるので、実は長く使うことができるそうです。

お値段2万円なり。

 

詳しくは田中漆器店に行って、実物を見てくださいな。

店舗には「飲食店では見たことあるけど、なんでも揃う東急ハンズでもここまでバリエーションはないよね!」ってほどの漆塗りの薬味入れなど、ステイホームで自炊にハマった人の次なるステップ「テーブルコーディネートの演出」で揃えたくなるものがリーズナブルな価格で見つけられますよ。

 

かっぱばしは基本的に業務用のための営業形態なので、閉店時間が周囲もほぼ17時なので、時間に余裕を持ってのおでかけがおすすめです。

 

 

 

株式会社 田中漆器店
営業時間:AM 10:00 〜 PM 5:00
定休日:日曜・祝日・お盆・年末年始
住所:〒111-0036 東京都台東区松が谷 1-9-12
TEL:03-3841-6755
FAX:03-3842-3691
https://www.facebook.com/tanakashikki/



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