GWは混雑しているとわかっていても、駆け付けずにいられなかったのが国立新美術館で開催中の「至上の印象派展 ビュールレコレクション」展。六本木の別の予定にからめて、比較的待ち時間が短いと予想されるオープン前に並び始めましたが、それでも入場までに15分待ちぐらい。
チケットは、電車のなかで買った、オンラインのものを。美術館のチケット売り場に並ぶ時間ロスを少しでもカバーします。
今回初めてオンラインチケットを買ったのですが、受付で半券と交換してくれるのですね。
「オンラインだと思い出が残せないから嫌だー」って人にもうれしいポイント。
今回の展示は、1人の収集家 エミール・ゲオルク・ビュールレが集めた作品のみで構成されています。それが、印象派を中心とするとんでもない作品揃い。彼の自宅別棟の美術館にて展示されていましたが、4作品が盗難に遭ったことから(すべて戻ってきていますが)、2020年からはスイスのチューリヒ美術館に移管されるそうです。
移管後は、すべて美術館の編集になるため、ビュールレの部屋が作られない限りまとめて鑑賞できることはなくなります。

チケットやポスターなどでピックアップされているのが、今回の目玉、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」。
「絵画史上、最強の美少女」のキャッチコピーは過言ではなかった! 吸い込まれそうな瞳、写真では「ほう、かわいいね」「ルノワールらしいなぁ」ぐらいだったんですが、これまで見たルノワールの描いた美少女モノではダントツの愛らしさ。
透き透るような白い肌。目にまだ意志は宿しておらず、いまの幸せを満喫している少女。おじいさんのルノワールを見つめず、横顔にしたから出せた表情かもしれません。
説明書きによると、モデルになった女性から買い取ったとあったので、誰がどの絵をもっているかなどのネットワーク力もすごかったと推察。
このほかにも、20世紀のフランス絵画や、モダンアート、印象派の巨匠たちの代表的なタッチで描かれた作品がよくぞここまで個人で…というラインナップ。教科書で見たことがあるセザンヌの「赤いチョッキの少年」までビュールレ氏の所有物だったとは!
そして、日本ではとても珍しいことに、油絵の撮影が可能に。
Claude Monet / Waterlilies Pond, Green Reflection 1920-26
困ったことに、フラッシュ撮影する人が多くて・・・。学芸員の方でしょうか、ずっと「フラッシュ撮影禁止です」と言っていました(涙)。絵が痛んじゃうんだよー。
そして、こんなところでも自撮りする人いるんですね。
最前列で自分の息子に撮らせていました…何やってんでしょう。「写真撮影OK」ってそういうことじゃない気が…。 ※このなかにはいらっしゃいません。茶髪のショートボブの推定30台後半から40代の女性でした。残念すぎる教育。。。
会期は東京では5月7日までですが、九州国立博物館 5/19(土)~7/16(月・祝)、名古屋市美術館 7/28(土)~9/24(月・祝)と巡回するので見逃した方はもし出張や旅行とタイミングがあえば、そちらでも。
私ももう一度見たい作品ばかりでした。
ひさびさにミュージアムグッズも購入。「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」が描かれたもので、普段づかいできそうなもので一番作品の色がきれいに出ていたので、マスクケース。
あと、ゴッホのマスキングテープも購入。グッズ売り場、すごく混んでました。缶バッヂのガチャがあるとか、時代ですねぇ。