パリのヴァンドーム広場に店を持つのは、フランスのトップブランドであることの証。
その地に230年以上も店を構えるのが、トップジュエラーChaumet(ショーメ)。
Chaumetの日本での旗艦店は銀座中央通りにあるのですが、その前に一時的にあった銀座4丁目の旧店舗が今回の舞台です。
その歴史のなかでさまざまな「出会い」を経てきたショーメがこの夏、この場所で提示するのは、3人のアーティストとの出会い。その1人目となるのが、ヘッドハンターからフローリストへと転身した経歴を持つピエール・バンシュローさん。祖母の苗字を店名にしたDebeaulieuをオープン。彼の手による花園のなかに輝くショーメのジュエリーたち。
2階には、ショーメのアーカイブのスケッチの複製と、それと同時期に植物画を描いた神坂雪佳さんの画集「百々世草」とを並列展示。実はこの画集は1900年にパリ万博に出品され、フランスで知られるようになったとか。ショーメのジュエリーには、一階でも展示されていますが、花や植物をモチーフにしたものが多々あり、そのフォルムをジュエリーにするための過程でどのようなまなざしを見ていたのか。日本的な平面に落とし込む図案表現の追求とのつながりを見いだせる展示になっています。
このイベントは入場無料で、7月6日から29日はDaichi Miuraさん、8月3日から19日はアートディレクターの千原徹也さんとのコラボレーションが決定しています。
さらに、2018年6月28日(木)~9月17日(月・祝)の期間は、銀座からは少し離れてしまいますが、丸の内の三菱一号館美術家にて「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界―1780年パリに始まるエスプリ―」がはじまります。
こちらの展示では、ナポレオンと結婚したジョゼフィーヌの前夫との娘、オルタンスが寄贈したアインジーデルン修道院をはじめて離れての来日。ショーメの「オルタンシア」コレクションにインスピレーションを与えたとされるブローチは、必見のよう。