私もこれを知ったときは
「よもや、よもやだ!」(煉獄杏寿郎)
と心のなかで叫んだのが、この原画展。
無料って、何事よ! そしてPR足りてないんでないの? 私の周りは誰も知らなったよ!
そんなこんなで駆けつけてきました。未見の方は10分でも時間をひねり出していくべきです!!
デジタルが接見するマンガ界で、いまだに肉筆で美麗なカラー絵を描く成田先生の原画が無料で見られるなんて。
白泉社さんがあまりPRされていないようなので(失礼)、不詳きたもとが思いっきり宣伝させていただきます。
ちなみに、撮影も動画はNGですが、フラッシュを使わなければ静止画はOK!!!
■エイリアン通り
私にとって、登場人物のバックグラウンドが他民族・多言語のマンガを読んだのは間違いなく「エイリアン通り」からでした。ダイバーシティなんて言葉がなかった時代です。
成田先生の作品に触れたのはこれに続く「CIPHER」の連載中からでしたが、遡って読んだのです。先生の作品は「みき&ユーティ」など過去作はありますが、大きく変わったのはこの作品からだと思います。実は1度のLA取材のみで連載が始まったとか、裏話もちらほら。
■CIPHER
出会いは、私が中学生の頃、隣の家のお姉さんが子供会の廃品回収に月刊誌「LaLa」を出したことからでした。それを読みたい!ともらい、ハマったのが「CIPHER」。
後にNYに行ったときに、サイファの真似をして「スタッテンアイランドフェリーに乗り、上陸せずに戻ってくる」儀式をしたのもいい思い出…。
当時はワールドトレードセンターの「ツインタワー」があったのよね…。まさかあんな形で消えてしまうとは思いませんでした。
ホント、まぢかでみるとその美しさにうっとり…。
■花よりも花の如く
現在も連載中の作品は、能楽師の青年が主人公。成田先生の作品は「エイリアン通り」からゆるくつながりがあり、「エイリアン通り」にはちらりとシヴァが登場しています。本作の主人公の憲人は、前作「NATURAL」の登場人物・西門の兄。作品づくりのリサーチをするなかで、派生していった興味の方向を掘り下げていると推察。
「花よりも花の如く」のカラー原画は、イラストボードもありますが、ここで登場するのがシルク地に描かれているカラー原画。もともとふんわりと匂い立つような筆致をお持ちの先生ですが、さらなる高みへと挑戦されています。
ちなみに、こっちはイラストボードかな。雰囲気違いますよね。
入場が無料という太っ腹なところで、ファンが炸裂したのが物販コーナー。なんと、イラスト入りのポストカード、キャンバスボード類はほぼ完売…。
再入荷するのかな? もう1点欲しいのよ…
『成田美名子 原画展』有楽町マルイ
場所:有楽町マルイ 8Fイベントスペース
期間:2020年10月23日(金)〜11月9日(月)
開催時間:11:00~20:00
※状況により営業時間は変更になる場合がございます。
入場料:無料