振らないと中のオブジェが見えない! nendoの不思議なスノードーム

なかなか最近は東京では年1回あるかないかになっていますが、雪が降るとなんだか心がわくわくします。そんな気持ちをおうちで、手のひらの上で楽しめるのが、スノードーム。

私は20代の頃は海外旅行に行くたびに集めようとしていたのですが、モロッコに行ったときにあまりにやっつけで作った感のものしか見つからず(いや、サンドドームでもなかった)、別に無理して集めなくてもいいやと思ってブームが終了したきりになっています。

さて、私の思い出はこれぐらいにして、スノードームの概念を変えるようなスノードームが発売されました。

作ったのはデザインオフィス「nendo」。

その名は「invisible snow-globe」。

一見すると何もないガラスボールのようですが、逆さにしたり、揺り動かしてなかの液体を動かすと、ふわっとモチーフが浮かび上がってきます。

 

球形やドーム形の透明な容器を透明な液体で満たし、透明な液体内にミニチュアのオブジェと雪に見立てた白い粒子を入れたスノードーム。
スノードームといえば「容器を振ることで雪が舞っている景色が楽しめる」のが一般的ですが、こちらはあえてその景色のシチュエーションを特定する建築物や人形がいません。雪が徐々に積もっていく様子や、積もった後も楽しんでもらえるように、中のオブジェをあえて「消した」といいます。

空っぽで何も見えないスノードームを振ると、 雪が透明なオブジェの上に積もりだしおぼろげな輪郭が現れはじめます。完全に積もると、モチーフがくっきり白く浮かび上がり、オブジェの下部はその「影」のように見えます。


オブジェの存在が完全に消えることによって雪の印象が際立ち、時間とともに視覚的な変化するデザインをお楽しみください。

 

invisible snow-globe:3種(花、スマイル、らせん階段)各1万2,100円(税込)

モチーフは「花」「スマイル」「らせん階段」の3種類。

photographer: Akihiro Yoshida

 

 

nendoオフィシャルオンラインストア nendo houseにて2022年12月9日より発売中です。



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