尾形光琳生誕350周年記念 特別展「大琳派展-継承と変奏-」

昨日は打ち合わせの後、ダッシュで上野の森にある東京国立博物館で開催中の尾形光琳生誕350周年記念 特別展「大琳派展-継承と変奏-」へ。
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ここのところ美術展を逃しまくっているので、これだけはいっておかねば!とずっと思っていたんです。

ただ、今回の目玉である「風神雷神図」が4つ揃うのは、
会期中でも10月28日(火)~11月16日(日)の20日間のみ。
本来、
京都の建仁寺
東京国立博物館
東京・出光美術館
東京・東京富士美術館
と所蔵先が違うものを並べて一覧できる機会なんて、生きているうちにまたあるかどうか・・・

私のお気に入りは、やっぱりオリジナルの俵屋宗達による風神雷神図屏風ですね。
筆のタッチもあるのですが、配置が一番好みです。
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面白い発見がひとつ。
尾形光琳の下絵が実際の扇と並んで展示されていたのですが、片方だけが重要文化財。
それは下絵のほうなんですね。当時の風習を知るうえで重要な資料ということで、認定されていると書いてありました。

よくみると、人物の袖の部分に「コン」って書いてある。
扇の方にも紺色が塗られていました。
いまでいうところの色指定ですよね。
尾形光琳は1658~1716、江戸時代でも元禄の頃に活躍した人なのですが、カタカナを使っていたってこと?
鎖国していたとはいえオランダや中国(ポルトガルとは1647年の来航を拒否したことを最後に途絶えているとの記述が)とのやりとりがあって、「カステラ」なんて言葉もできていたんだから、カタカナが一般的に使われるようになっていたのでしょうか?
その辺の知識が薄いのですが、扇と下絵をみながらそんな妄想をふくらませてました。

そのほかだと鈴木其一の「夏秋渓流図」(根津美術館蔵)も初めてみたけどよかったなぁ。

平日の午後とはいえ、残り会期が1週間ちょっと。
4点勢揃いして1週間とあって、かなりの人出でした。
でも行く価値あるとおもうので、ぜひ足を運んでみてください。

会場では、風神・雷神をモチーフにしたBE@RBRICK(ベアブリック)が売ってました。。。なんでも作ればいいってもんじゃないとおもうんだけどなぁ
まだまだ在庫ありましたよ。
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