対話することで作品が生まれるギャラリー“galerie a”:use-less展 木工:浦上陽介

先週の金曜日は、表参道のギャラリーでのプレビューへ。


2020年10月にオープンした“galerie a”。“日本で手仕事の物作りをする作家”の作品を取り扱い、今回が4度目の展示開催だそうです。


こちらのギャラリーに並ぶ作品はギャラリー主宰/ キュレーターである秋吉伸彦さんが作家にテーマを投げかけ、その言葉を受止めた作家が作品に落としこむ対話形式により、 この世にまだ無いものを生み出すことを目指す。つまり、秋吉さんとのやりとりという特定の刺激を受けて生まれた作品が並んでいます。



今回そんないわば「挑戦状」を受け取ったのは、木工作家の浦上陽介さん。

宮城県を拠点に活動している浦上さん、墨でペインティングしたベンチシートなどの大きな作品から、小さな羊の置物までどんなやりとりで出来上がったのでしょうか?

 

 

 

作品で印象的だったのが「箱」の数々。

箱って何かを収納するためのものとしてまず一義的な存在理由があると思うのですが、浦上さんの作る箱は、その箱のための空間を作っておきたいぐらい、強いパワーを発しています。


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今回の展示で特筆すべきは、オンラインでも同時開催だってこと。コロナ禍でのオープンですが、より開かれたギャラリーとして4か国語で世界に発信して、リアルギャラリーよりも少し長く作品の世界に触れられるように用意されています。またこのサイトがステキで、アートギャラリーがこんなサイトを作るのってコスト的にも大変だし、ましてや3か国語への翻訳とか大変じゃない?って思ったり。

作家が作る現場の様子などなど、作品拝見の写真などはオンラインのみで提示。

 

 

https://galerie-a.jp/use-less/

「オンライン並列」型がイベントでも増えているいま、これがスタンダードになっていくのかもしれません。


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とはいえ、やっぱりアート作品は実物を見てほしいなぁとも思うのです。

複雑。




■ galerie a next exhibition ■

「use-less展」浦上陽介
“use-less” by Yosuke Urakami
オンライン公開予定 : 6月19日 – 7月4日
オープンギャラリー日程 : 6月19日 – 27日
Available online : 19 June – 4 July
Opening physical gallery : 19 – 27 June
場所:galerie a
東京都渋谷区神宮前3-36-26 ヴィラ内川101
ギャラリースペースは神宮前3丁目のとても有名な美容室Twiggyの向かい側のビルにあります。同じビルの1階にはこちらも有名なカフェ、J-Cook cafeが入っていて、スロープを降りたところにあるビルの内階段を登ってすぐがギャラリー入り口になります。
迷われたらお電話頂ければと思います。
03-6874-6102

https://galerie-a.jp/

 



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