多治見のタイルの可能性を無限に広げる TAJIMI CUSTOM TILES TOKYO 2022 ロナン&エルワン・ブルレックとのインスタレーション

玄関にキッチン、バスルームなど、家のあらゆる場所に使われているタイル。特に昭和期の家庭では使用頻度は高かったのではないでしょうか。

タイルの一大産地、岐阜県多治見市に1994 年誕生した総合タイルメーカー 株式会社エクシィズは、タイルの可能性をさらに広げる挑戦を行っています。それが、タイルのカスタムメイドを手がけるブランド「TAJIMI CUSTOM TILES」。建築家やデザイナーの理想や要望に応じ、ビスポークスタイルでタイルを制作するブランドで、同社クリエイティブディレクターのダヴィッド・グレットリのもと、さまざまなタイルを創り出しています。

 

今回の展示「TAJIMI CUSTOM TILES TOKYO 2022」では、デザイナーのロナン&エルワン・ブルレックを迎えて2022年6月のミラノデザインウィークで発表された作品に新たな作品を加え、東京でインスタレーション形式で発表。「押出成形」というタイルの製造技術と釉薬の豊かな表現にフォーカスし、編みこんだような壁面アートや複数の形状を組み合わせたコンポジションなどを実際に見ることができる機会となっています。

 

火の温度、釉薬の付き方で微妙に表情が変わったパーツをくみ上げて全く同じものにはならない壁面アートに。

これをどうやってくみ上げているのか、色が違うと表情がぐっと変わる様などはぜひ展示で実物を見てほしいですね。

伺ったのは初日で、当初はプレス向けのトークセッションに伺う予定だったのですが、週明けの取材の調整が追い込みでなんとかレセプションの時間に滑り込み。

 

 

Sosei
by Ronan & Erwan Bouroullec

「Sosei」というタイトルは、いくつかの成分・要素が集まって全体を組み立てることを意味する日本語の「組成」か
ら名付けられました。多治見特有のタイルの製造技術である押出成形技術と、透明感や奥行きのある釉薬の表現の豊か
さを生かすデザイン。色彩とフォルムによるグラフィカルなコンポジションを楽しめるオブジェのようなタイルです。
多治見とは、いわば様々なフレーバーが溢れ出るお菓子屋さんのようなもの。
黄色、茶色、ピンク…。それは花火のようでもあり、歓喜とともに爆発する。
それを使って遊ぶ楽しみは言葉にできないほどだ。

ー ロナン&エルワン・ブルレック

 

 

TAJIMI CUSTOM TILES TOKYO 2022
An installation by Ronan & Erwan Bouroullec

会期:2022.10.29 Sat – 11.6 Sun
Open:11:00 – 18:00 *会期中無休
会場:LICHT  東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台2F

https://tajimicustomtiles.jp/



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