‘when you look in the mirror, you better love what you see.’ by シェリル・リー・ラルフ

毎日生きていると、自己肯定感が削られる経験に襲われることがあります。もちろん、誰かから批評されることで向上や改善のきっかけになることもありますが、やっぱりつらいですよね。

私はアメリカの授賞式スピーチを聞くのが好きなのですが、時間制限があるなかでその人がその場にたどり着くまでに得た気持ちを濃縮して出す言葉の数々はとても勇気づけられます。どうせ覚えるならば、素敵な、心動かされる言葉を覚えたい。

そんなわけで、久々にこちらのアップデートを。

今日は2023年度の批評家連盟協会賞のコメディ部門にてABCのドラマシリーズ「アボット・エレメンタリー(Abbott Elementary)」にて助演女優賞に輝いたシェリル・リー・ラルフのスピーチ。

 

Every mistake, every back break, every ‘No’, every rejection, in an industry that when I was 19 years old was quick to tell me there was no place for me. That Sidney Poitier looked at me and said, ‘You’re a damn good actress.’ That God could lead me to a moment when a young woman by the name of Quinta Brunson would look at me and say, ‘Ms. Ralph, I’m not sleeping on your talent.’

Thank you. As a supporting actress, I am supported well, by an incredible crew, by incredible staff, by incredible producers, who put in the work, each and every day.

To all of you watching here, come close to the screen and listen. People don’t have to like you, people don’t have to love you. They don’t even have to respect you. But when you look in the mirror, you better love what you see.

(太字の部分の意訳)

(視聴者に向かって)ここで見ている皆さん、画面の近くに来て聞いてください。人々があなたを好きであったり、愛している必要はありません。尊敬される必要もない。でも、鏡を見るときは、自分が見ているものを愛した方がいい。


19歳の頃に辛い思いをしたけれど、名優・故シドニー・ポワチエに褒められ、若い脚本家のクインタ・ブランソンとの出会いを大切に自分を信じ、受賞した66歳の女優の言葉。輝かしいときがいつ誰に訪れるのかはわからないし、限られた栄光の場所に誰しもがたどりつけるわけでもない。でもそれを達成した人が我々に向かって届けてくれた言葉、しかと受け止めたいと思います。

 

「アボット・エレメンタリー」は2023年1月現在の日本ではDisney+またはApple TVで視聴できます。

https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/abbott-elementary/1QmQtRqEp7Pv



CULTURE】の最新記事