式年遷宮に向けて追い込み?「ラグビー神社」にも手を出してしまった京都・下鴨神社へエールを

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新春の私の中での恒例行事の1つに、京都の下鴨神社への参拝があります。初詣はより実家に近い神社と、家族とも参拝していた石清水八幡宮を選びましたが、こちらは学生の頃過ごした京都市内で一番好きな神社。

こちらの参道にあたる「糺の森」は、不思議となにか厄が落ちるというか、すっと気持ちよくなれるので1年に1度は訪れるようになりました。

 

下鴨神社に参拝するたび気になっているのが、どんどんおみくじや御守の種類が増えていること。今年も新しい御守やグッズが増えていましたし、おみくじも「水みくじ」という御手洗池に浸して文字が浮かぶ、貴船神社でも人気のものが一昨年あたりから登場しています。

御手洗池は葵祭の斎王代の禊が行われ、そこにも小さなお社があります。

世界文化遺産にも登録されている敷地内の一部に低層のマンションを建てるなど、京都民から非難を受けながらも下鴨神社が集金にいそしんでいるのは、式年遷宮に大変なお金がかかったため。平成27年(西暦2015年)春に行われた式年遷宮の次は21年後。神社にはその収支を公表する義務はないためその内情は外から推測するのみですが、ここ10年の急激な御守やグッズの増加、そしてマンション建設を見ていると、かなり逼迫しているのでしょう。

さらに追い打ちをかけるように、昨年の大型台風でも境内の木もたくさん倒れ、倒木の処分とメンテナンスにもまたお金がかかっています。檜皮で作られた屋根のメンテナンス費用も急遽必要になったでしょう。私も微力ですが、その一助になるよう、檜皮募金させていただいています。

 

■御守の次は、ついにお社を増やした! 

 

さて、そんな下鴨神社詣ですが、参道から駐車場側に目をやると、何やら以前はなかった真新しい鳥居が2つ

なんでしょ?と近づいてみたところ、白木の方は、「賀茂斎院御歴代斎王神霊神社」という名前がついています。

お社の前にある看板によると読み方は「かものさいいんごれきだいのいつきのみたまのおやしろ」。

葵祭の斎王さまの御神霊のお社で、勧進されたのは嵯峨天皇時代。「河崎社・斎院鎮守御社合社、御祭神・大伊伎命と賀茂斎院御代々神霊社の二社が合わせ祀られた神社」だったそうです。

その後、「京都の人が“先の戦争”というと、第二次世界大戦じゃなくてこっちになる」としゃれにもされる応仁・文明の乱の戦火にて焼失。もろもろあって、平成27年の式年遷宮事業にて御再興されたようですが、看板やイラストマップなどにはまだ入っていないので、正式に完成したのはごく最近だと思われます。

 

さらにお隣がこちら。

雑太社」と書いて「さわたしゃ」と読むそうです。

なんと、ラグビーの神様

そんな神様どこからきたの?と思ったら、なんでもここが日本で最初のラグビーの試合が行われた場所というかなーり強引な感じで(笑)。

最初のキックオフが行われたってことで「第一蹴の碑」という石碑まで作られていました。

「第一蹴の碑」…やりすぎちゃうん?
いわれはこんな感じです(雑ですみません)

ラグビーの試合へのお願いは、ラグビーボール型の絵馬にて。

こちらの絵馬は、河合社で販売しているようです。  ※絵馬の個人名は消しています。

さすがに赤い鳥居のなかには作られていませんが、こういう神社を作ってしまうのはどうなのでしょうね。

京都って(どことは言いませんが)ぽこっと作られた神社が巡り巡って人気になるパターンもあるので、訪れることで幸せになる人が出て、下鴨神社の将来を支えるようになってくれればいいのですが……。

 



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